2025.11.04 【番外編④】君も挑戦!Generation Hope 2025気候変動クイズその4 防災・気候変動 ジェネレーション・ホープ(Generation Hope)2025では、気候変動と防災について、日本の中・高生とマダガスカルの子ども・ユースたちが交流授業を行っています。 前回のクイズはこちらから 最後は、災害への対策、つまり防災について考えていきましょう! 【第7問】 防災はどうして大切なのでしょうか。あてはまらないものを1つ選んでください。 a. 災害から命を守れるから、 b. 災害に備えることで心の安心につながるから、 c. 子どもたちの学校生活を守ることにつながるから、 d. 気候変動の進行を遅らせることができるから 正解を見る前に・・・ 「防災」と聞くと、避難訓練や非常持ち出し袋の準備などを思い浮かべるかもしれません。これらの「備え」は、一体何のために行うのでしょうか? このクイズは、防災活動の「目的」について考えるものです。 災害が起きたときに、私たちの命や生活、心の健康を守ること。これらは防災の重要な目的と言えそうです。では、「気候変動の進行を遅らせる」ことはどうでしょうか? 【答え】 正解は…「気候変動の進行を遅らせることができるから」でした。(あてはまらないもの) 防災と気候変動対策は密接に関係していますが、その役割には違いがあります。 まず、他の3つの選択肢がなぜ大切なのかを見てみましょう。 命を守る: これは防災の最も重要で、根本的な目的です。 こころの安心: 事前に備えておくことで、「もしも」の時の不安を和らげ、落ち着いて行動できるようになります。 学校生活を守る: 災害により学校が被害を受けると授業がお休みになってしまうことがあります。そうすると、子どもたちの学びの機会が奪われてしまいます。学校の安全を守ることも、防災の重要な役割です。 一方で、防災は「気候変動の進行」自体を遅らせることはできません。 防災は、災害の発生を防いだり、被害を最小限に抑えるための幅広い取り組みですが、その中でも気候変動に特化した対策は「適応策(てきおうさく)」と呼ばれています。つまり、すでに起こりつつある、または避けられない気候変動の影響(自然災害)に対して、被害を最小限に抑えるために「備え、適応する」ための活動なのです。 これに対し、気候変動の進行そのものを遅らせるための行動(CO2の排出を減らすなど)は、「緩和策(かんわさく)」と呼ばれます。 マダガスカルの仲間たちと共に、災害に備える「適応策(防災)」を学ぶと同時に、なぜ気候変動を止めなければならないのか、その原因と向き合う「緩和策」の必要性も一緒に考えていく必要があります。 番外編のクイズはこれで終わりです!皆さん、お疲れ様でした! さて、あなたは何問正解できましたか? このクイズの目的は、ただ正解を当てることだけではありません。気候危機が「今、私たちの身に降りかかっている緊急事態」であること、そしてそれが私たちの生活や、遠く離れたマダガスカルの仲間たちの日常とも深く繋がっていることを感じてもらうためのものです。 実は、このクイズの完全版が、オンラインクイズアプリ「Kahoot!(カフート)」で公開されています! 下のリンクから、友達や家族、学校のクラスメートを誘って、みんなで挑戦してみてください。 Kahoot!のクイズはこちらから! クイズで「知る」ことは、未来を変えるための、そして「Generation Hope」の仲間になるための大切な第一歩です。 これからも一緒に学び、考え、行動していきましょう! アドボカシー部インターン ハギヤユカリ