自分と社会・世界 ISSUES

2025.11.04

【番外編②】君も挑戦!Generation Hope 2025気候変動クイズその2 

防災・気候変動

ジェネレーション・ホープ(Generation Hope)2025では、気候変動と防災について、日本の中・高生とマダガスカルの子ども・ユースたちが交流授業を行っています。 

前回のクイズはこちらから 

今回も教室にいるようなつもりで、一緒に考えてみましょう。 

それでは、早速スタート!

【第3問】 マダガスカルの主食はなんでしょう? 

a. お米、 b. キャッサバ、 c. とうもろこし、 d. パン 

マダガスカルの主食はなんでしょう?

正解を見る前に・・・

ある国の「主食」を知ることは、その国の文化や環境、そして人々の暮らしを知るための大切な手がかりになります。 

Generation Hopeキャンペーンでは、日本から飛行機を乗り継いで約24時間の距離にあるマダガスカルの仲間たちの文化や、彼らが直面している気候変動の課題を学ぶ前に、マダガスカルの「食」について、それぞれで想像してみました。 

日本の主食はお米です。田んぼは、日本の風景の一部ですよね。では、アフリカの島国であるマダガスカルはどうでしょうか?アフリカの多くの国で主食とされているキャッサバやとうもろこしも、可能性がありそうです。 

【答え】

正解は… a. 「お米」でした! 

「日本と同じだ!」と驚いた人もいるのではないでしょうか? 

マダガスカルの人々も、日本人と同じように、お米を主食としています。マダガスカル語でお米は「ヴァリ(vary)」と呼ばれ、国民一人あたりの年間消費量は世界トップクラスでなんと日本の約2倍!朝・昼・晩と、ほぼ毎食お米を食べるほど、食生活の中心になっています[1]。 

日本では最近お米の値段が高くなっていることでニュースになっていますが、マダガスカルでは気候変動がお米の生産に大きな影を落としています。特に、南部では深刻な干ばつが続き、お米を育てることが非常に困難になっています。主食であるお米が収穫できなくなることは、人々の命に直結する食料危機を意味します。 

日本から遠く離れたマダガスカルで起きていることも、同じ「毎日食べるごはんの問題」として見ると、より身近に感じてきませんか? 

 

【第4問】 マダガスカル南部で40年以上続いている自然災害は何でしょう?

a. 干ばつ、 b. 洪水、 c. 大雪、 d. 森林火災 

マダガスカル南部で続いている自然災害は何でしょう?

正解を見る前に・・

「40年以上も続いている自然災害」…。それは、今10代の皆さんが生まれる前から始まっており、今もずっと続いているということです。数年、数十年に1回起きる災害ではなく、何十年も長く続く危機は人々の生活や文化、その土地の風景までをも変えてしまうことがあります。 

マダガスカルの南部で40年以上もの間、作物を育てられなくするような自然災害とは、一体何でしょうか?

【答え】 

正解は…a. 「干ばつ」でした! 

「洪水」もマダガスカルで起こる災害ですが、南部で特に深刻なのは干ばつです。 

マダガスカル南部は、過去40年間で最悪と言われる深刻で長期的な干ばつに見舞われています。これは、何十年にもわたって雨の量が少なくなり続けた結果、豊かな土壌が乾燥し、ひび割れた大地に変わってしまったことを意味します。 

そこで暮らす人々にとって、これは単なる天気の問題ではありません。主食であるお米や作物が育たず、飲み水を得るために何時間も歩かなければならない地域もあります。これにより深刻な食料危機が引き起こされ、「世界初の気候変動による飢饉(ききん)」と呼ばれることもあります。多くの子どもたちが、厳しい飢えに直面しているのです[2]。 

Generation Hopeの交流授業で、日本の生徒たちは手紙やビデオを通じて「気候危機の最前線」で生きるマダガスカルの子ども・ユースたちが直面する課題について学び、なぜ私たちが「今」気候変動に対して早急な対策をしなければならないのかを同じ地球に住む仲間として体感します。

 

アドボカシー部インターン ハギヤユカリ 

 


[1] JIRCAS, Discovered Rice Gene Region Associated with Low Soil Fertility Tolerance in Small Farm Conditions in Madagascar
[2] UN News, Madagascar: Severe drought could spur world’s first climate change famine 

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