2025.11.02 【番外編①】君も挑戦!Generation Hope 2025気候変動クイズその1 防災・気候変動 ジェネレーション・ホープ(Generation Hope)2025では、気候変動と防災について、日本の中・高生とマダガスカルの子ども・ユースたちが交流授業を行っています。 (Generation Hopeについて、くわしくはこちら) この記事では、交流授業の中でもみんなが一番盛り上がったクイズ大会のクイズの一部を紹介します。教室にいるようなつもりで、一緒に考えてみましょう。 それでは、早速スタート! 【第1問】 世界の平均気温の上昇を「1.5℃」に抑えるという国際目標があります。この目標を、世界は年平均気温として初めて超えてしまったのは何年でしょう? a. 1928年、 b. 2008年、 c. 2019年、 d. 2024年 正解を見る前に・・・ そもそも、この「1.5℃」という数字は、なぜ重要なのでしょうか? まず、この「1.5℃の上昇」が、いつと比べてなのかを知ることが大切です。これは、「産業革命前(1850年〜1900年ごろ)」、つまり人間が工場で石炭などを大量に燃やし、車に乗り始める前の時代の地球の平均気温と比べて、1.5℃高くなる、という意味です。この「産業革命前」の時期が、地球の温暖化を測るための基準(スタート地点)になっています。 その上で、この1.5℃を地球の「体温」のように考えてみてください。私たちの体温は平熱より少し上がるだけでも大変ですが、もし高熱が続いたら命に関わります。科学者たちは、地球の平均気温の上昇が1.5℃を超えると、異常気象がさらに激しくなったり、生態系(サンゴ礁など)が失われたりと、取り返しのつかない影響が出る「危険なライン」だと警告しています。 「1.5℃」は、2015年に世界中の国が約束した「パリ協定」という国際的なルールで定められた、地球を守るための大切な目標(ゴール)です。 世界が合意した、越えたら「危険なライン」。私たちは、いつこのラインを越えてしまったのでしょうか…? 【答え】 正解は、d. 「2024年」です。 2024年2月、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は、「過去12ヶ月間(2023年2月〜2024年1月)の世界平均気温が、産業革命前と比べて初めて1.5℃を超えた」と発表しました。つまり、2024年は、人類が取り返しのつかない影響が出る「危険なライン」を越えてしまったと確認された、警告の年なのです。 「気候危機は未来の話」ではなく、「今」の私たちの日常生活をすでに脅かしています。 「Generation Hope」では、地球の気温がこの「危険なライン」を越えることが常態化する前に、私たちにどんな対策ができるのかを考えます。このクイズを通じて、現状を知ることも、大切な第一歩となります。 【第2問】 2020年生まれの子どもは、1960年生まれの人と比べて、生涯で「熱波」を何倍多く経験すると予測されていますか? a. 約2倍、 b. 約5倍、 c. 約7倍、 d. 約10倍 正解を見る前に・・・ まず、「熱波」とは何でしょうか?これは、単に「暑い日」のことではありません。 何日間も命に危険を及ぼすほどの暑さが続く期間のことで、熱中症を引き起こしたり、お年寄りや小さい子どもたちは特にそのリスクにさらされています。また、農作物や電力供給にまで影響を与えることもある、深刻な気候災害の一つです。 このクイズでは、私たちの祖父母世代にあたる「1960年生まれの人」と、今の子どもたちである「2020年生まれの子」が生涯にわたって経験する熱波の数の多さの可能性を比べています。 おじいさん、おばあさんが経験した夏と、これからあなたが経験していく夏。その違いは、少しだけでしょうか?それとも、大きく違うものになるのでしょうか?私たち自身の未来を想像してみましょう。 【答え】 正解は… c. 「約7倍」でした。 これは、多くの人にとって衝撃的な数字かもしれません。 2021年に公開されたセーブ・ザ・チルドレンとブリュッセル自由大学が行った研究によると、世界の環境政策やCO2削減目標などが今のままでとどまった場合、2020年に生まれた子どもたちは、1960年に生まれた人たちと比べて、生涯で経験する熱波の回数が平均で6.8倍も多くなると予測されています。熱波だけでなく、干ばつは約2.6倍、山火事は約2倍にもなると言われています。 これは、ただの数字ではなく、世代間の「不平等」を物語っています。子どもたちは、気候変動の原因をほとんどつくっていないにも関わらず、生涯を通じてより長く、より深刻にその影響を受けてしまうという現実を示しています。 次の番外編②は、マダガスカルに関するクイズです。君は何問正解できるかな!? アドボカシー部インターン ハギヤユカリ [1] Save the Children (2022), Generation Hope: 2.4 billion reasons to end the global climate and inequality crisis.[2] セーブ・ザ・チルドレン、【気候危機】子どもたちが直面する気候変動問題-森林火災・洪水・ 干ばつ-報告書『気候危機の中に生まれて』発表、2021.09.27