- こどものケンリのおはなし
- 安心・安全にアクティビティを行うために
安心・安全にアクティビティを行うために
アクティビティをするなかで、もしかしたら友達が今つらいと思っていることや、過去に大変だったこと・傷ついたことを話すことがあるかもしれません。
どんな風に話を聞いたらいいのだろうと悩んだり、自分もショックを受けてその話を抱えきれなかったりするかもしれませんね。
そんな時は、あなたや友達を大切にしながら、安心・安全にアクティビティができるように、ぜひこの3つのおはなしに書かれていることを思い出してみてください。
・友達からつらいことや傷ついていることを打ち明けられたときに、どうやって話をきいたらいい?
・自分ではかかえきれない重大な秘密を友達から打ち明けられたら
・聴き手として自分を大切にする方法
この3つのおはなしは、「I Support My Friends」をもとに作成され、日本臨床心理士会・日本公認心理師協会が監修しています。
友達からつらいことや傷ついていることを打ち明けられたら、どうやって話を聞いたらいい?
アクティビティのなかで、もしかしたら友達が今とてもつらいと思っていることや、過去に大変だったこと・傷ついたことを勇気をもって打ち明けてくれるかもしれません。その時、「どんな風に話をきいたらいいのかな」と困ってしまうかもしれませんね。
そんな時、以下のことを思い出しながら話をきいてみましょう。
①話してくれたことに感謝を伝える
友達が個人的な話をしてくれた場合は、その話を尊重し、共有してくれたことに感謝を伝えます。
例えば、「話してくれてありがとう」「それはとても大変な経験だったね」などのように言うことができます。
②大事なときには目を合わせて、話をよくきく
あなたの話をきいているよ、という態度を表します。話のタイミングで目を合わせ、うなずきながら、おだやかな表情で話をききます。うでを組んだり、他の人や時計、電話などを見たりして気を散らしたり話を中断しないようにします。
③話をさえぎらない、話を強制したり急かしたりしない
友達が話したいことを自分のペースで話せるようにサポートします。話をさえぎったり、質問を次々として問いつめたりするようなことはしないようにしましょう。また、「それから?」など相手を急かすような言い方をしないようにします。
④友達の話をありのまま受け入れ、判定したりしない
友達の話をきいて、その話や友達を評価したり、判定したりしないようにします。「それはまちがっている」と言ったり、まゆをひそめたり、口をとがらせたりという態度を取らずに、おだやかにききます。
⑤話を正しく理解しようと試みる
友達の話から推測したり、理解したと思いこまないようにします。友達の気持ちや、話している出来事について、「それは~~ということかな」と自分の言葉でくり返し、正しく理解しているか確認します。わからないことがあれば、率直に丁ねいにたずねます。「○○についての話がよくわからなかったのだけど、もし話してもだいじょうぶだったらもう少し教えてくれる?」というようにです。
つらいことや傷ついていること、ふだん感じているモヤモヤした気持ちについて話すとき、友達の顔色が悪くなったり、泣いてしまったりして、不安が強く表れるかもしれません。
そのような時は友達に「少し休もう」と声をかけ、先生やファシリテーターに助けを求めましょう。
自分ではかかえきれない重大な秘密を友達から打ち明けられたら
アクティビティのなかで、もしかしたら友達が今とてもつらいと思っていることや、過去にとても傷ついたことを勇気をもって打ち明けてくれるかもしれません。友達があなたに心の内を打ち明けたときは、その話をほかの人に明かしたり、こっそりと友達の悪口を言ったりしてはいけません。友達の秘密を守る必要があります。
しかし、その打ち明け話がときどき、あなた1人ではかかえきれないものであることがあります。例えば、あなた自身や友達や周りの人が危険になるような暴力や、オンラインのトラブルなどがあげられます。
秘密を守ることが難しい打ち明け話の内容とは
1)暴力(身体的、性的、精神的、ネグレクト、さくしゅ、などあらゆる形の暴力)
2)いじめ(実際の生活だけでなく、SNSやオンライン上のいじめもふくむ)
3)自殺や自分を傷つけるような行い
4)まわりの人に重大な危害を与える行い
5)日常生活で大きな困難をかかえている(家から出られない、他者との関わりをさける、薬物を使用するなど)
自分ではかかえきれない重大な秘密を友達から打ち明けられたとき
①話してくれたことに感謝を伝える
重大な秘密や大変なことを人に打ち明けるのは簡単なことではありません。「教えてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えてください。
②秘密を守ることが難しいことを友達に伝える
友だちから秘密を守るようにたのまれた場合でも、問題が大きすぎて友達と自分の2人だけでは解決できない可能性があるため、秘密を守ることを約束できないということを、友達に伝えてください。
例えば、
「これは私たちだけの秘密にしておくのは難しいと思う。あなたがとても苦しんでいるし、さらに傷ついてしまうかもしれない。いっしょに、信頼できるおとなに相談してみない?」
「あなたのことをとても大切に思っているし、力になりたいと思っているよ。でも、これは私たちだけでは手に負えないと思う。私は、これからもずっとあなたの友達だけど、他に相談できる人を探してみるのはどう?」
③信頼できるおとなに相談をする
友達といっしょにおとなに相談をしにいくことができます。まずは、友達と何をおとなに相談するか事前によく話し合い、友達のかかえる心配ごとについて耳をかたむけることが大切です。また、友達がおとなに相談することができないとき、あなたは友達の名前を言わずに信頼できる人に相談することもできます。
聴き手として自分を大切にする方法
アクティビティのなかで、友達から今とてもつらいと思っていることや、過去にとても傷ついたことについて話を聴くことがあるかもしれません。そのような話を聴いた後、自分の心も落ちつかなくなったり、悲しくなったり、無力感を覚えたりすることがあります。
そんな時は、自分の心の健康を保つために以下のことを思い出してみてください。
①毎日を楽しく過ごすことを心がける
人といっしょに笑うこと、ユーモアを忘れないでください。友達がつらい目にあっていることについて罪悪感を持たずに、笑えるようにすることが大切です。本を読む、音楽を聞く、ゲームをする、しゅみや好きなことをするなど、自分が楽しめる活動を生活の中に取り入れてください。
②活動的であること
悲しい、心配、不安などの感情をやわらげるには体を動かすことも役立ちます。ウォーキング、ランニング、ダンス、水泳、サッカーなど、自分が楽しめる運動を見つけましょう。
③リラックスする方法を学ぶ
めいそう(目を閉じて何も考えずにリラックスすること)やヨガは、気持ちを落ち着かせ、リラックスするのに役立つかもしれない方法です。自然の中で過ごすという方法もあります。今このしゅんかんに向き合うために何かに集中してみてください。
④すい眠と食事をとる
眠る時間をしっかり確保しましょう。電子機器の光は良いすい眠のじゃまになるため、電子機器の使用はねる1時間前までにしましょう。また、規則正しく健康的な食事をとりましょう。果物や野菜を食べて、砂糖やコーヒーやエナジードリンクなどカフェインはひかえます。
⑤助けを求める準備をする
あなたが知っているおとなの人で、信頼できる人たちを思い出してください。信頼できる人と感情を共有することは、ストレスを解消する健康的な方法の1つです。