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あなたが「子どもの権利」を知っているときと、知らなかったときではどのように生活が変わるのでしょうか?
子どもの権利について知ることは、次のようなことにつながります。
・あなた自身や、あなたの意見を大切にすること、大切にされること
・あなたがやりたいと思うこと、こうしたいと思うこと、あなたにとって最も良いことを支えること
・あなたやあなたのまわりの子どもたちが、差別されず、安心して生きること
・あなたやあなたの命が大切にされ、最も良い形で成長や発達をすること

ピンとこない… という場合は、ここに書かれているストーリーを例として読んでみてください。
ここに書かれているような、気持ちや状況じょうきょうの変化が起きるかもしれません。

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ストーリー① あなた自身や、あなたの意見を大切にすること、大切にされること

あなたは小学生のころからあるスポーツを続けていて、今はそのスポーツがさかんな学校で部活に入っています。
早朝も放課後も練習、毎週末試合があって休む時間がありません。そのため、疲つかれで怪我けがをしやすくなったり、気分が落ち込こんだり、授業に集中できなくなってしまいました。
でもあなたは、「休む時間も欲しいなんて言ったら、さぼっていると思われるかな」と考えて何も言い出せずにいました…。
あるとき、あなたは、子どもの権利に「休む権利」や「自分に関わるすべてのことについて意見を聴かれ、その意思を大切にされる権利」があることを知りました。これらの権利について知り、あなたは少しほっとしました。
そして「休む権利は自分にも、部活の仲間たちにもある。どうしたらより良い形で部活動ができるか、仲間や先生と話し合ってみようかな。自分たちの意見や気持ちも大切にしてほしい!」と考えるようになりました。

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ストーリー② あなたがやりたいと思うこと、こうしたいと思うこと、あなたにとって最も良いことを支えること

あなたは学ぶことが好きで、毎日の学習や、テスト勉強にも力を入れています。
でも、テストの成績で自分と他の人を比較ひかくしたりすることには少し息苦しさを感じており、もう少し趣味しゅみの時間なども大切にしながら自分のペースで毎日を過ごしたいな…と思うことがありました。
自分と同じように感じている人はいるのだろうか、そういう人はどうしているのだろう…と思い、インターネットなどで調べてみると、少人数制の学校や、自宅じたくでのオンライン学習を取り入れた学校、音楽や美術に力を入れたさまざまなプログラムを実施じっししている学校などがあることを知りました。
あるとき、あなたは授業を通し、子どもたちには「教育によって、自分の身体と心を成長させる権利」があることを知りました。「学校に通うことは子どもの『義務』だから苦しくてもこのまま学校に通わなくちゃ!」と思っていたあなたは、「学校に通うことは義務ではなく権利であること」、また「学校に通う以外にも教育を受けたり、勉強をしたりすることができること」に気づき、少し肩かたの力が抜ぬけたような感じがしました。
「自分は、自分にあった方法で勉強したい」と考えたあなたは、話しやすい兄弟や親にまず相談してみることにしました。

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ストーリー③ あなたやあなたのまわりの子どもたちが、差別されず、安心して生きること

あなたのクラスに、最近外国から移住してきたクラスメイト(彼かれ)がいます。
彼は、まだ日本語がうまく話せないため、他のクラスメイトはどう接したらよいかわからず、少しよそよそしい雰囲気ふんいきです。
でも彼は暴力を振ふるわれたり、ひどい悪口を言われたりしているわけではないので、差別やいじめを受けているという考えはあなたにありませんでした。
あるとき、あなたは彼と帰り道が一緒いっしょになりました。
そのとき彼は、今、学校の雰囲気になじめず、苦しい思いをしていることを話してくれました。
自分たちが差別やいじめをしているつもりはなかったのですが、「子どもの権利」には「差別されない権利」があることを以前学んでいたあなたは、彼の差別されない権利が奪うばわれているのではないかと考えました。
そして、彼が苦しい思いをするのはおかしい、みんなが安心して生活できることが大事なはずだと改めて感じました。
あなたは、これからクラス内の自分たちの会話に彼がもっと参加できるよう意識してみよう、と思いました。
また、クラスとして何かできないか、周りの友達にも聞いてみようと思いました。

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ストーリー④ あなたやあなたの命が大切にされ、最も良い形で成長や発達をすること

あなたは、自然豊かな山間部に住んでいます。生まれたときからその町に住んでいて、これまで川や山で遊ぶなど、自然と触ふれ合うさまざまな経験をしてきました。しかし、この数年、夏になると気温がとても高くなり、毎年、最高気温が更新こうしんされています。気温の上昇じょうしょうに伴ともない、記録的な集中豪雨ごううが続くこともあり、土砂崩どしゃくずれなどが発生しています。先日も災害警報さいがいけいほうが発令され、深夜から朝にかけ、「これからどうなってしまうんだろう…」と、不安な時間を過ごしました。
祖父母や親たちは、時々、「自分たちが子どものころはこんなに暑くなかった」、「外は暑すぎるから家の中で過ごしなさい」と言います。そんなときあなたは、「私が生まれたときから夏はずっと暑い…。私たちのせいで気温が上がったわけではないのに、どうして私たちが我慢しないといけないのだろう…」と思います。
あなたは、今、学校で持続可能な開発目標(SDGs)や環境かんきょう問題について学んでいます。また、人権学習で「子どもの権利」について学び、命を大切にされる権利や、最も良い形で成長や発達をする権利について学びました。
環境問題や気候変動が人の命や健康に与える影響えいきょうを、政治家を含ふくむおとなや自分たちと同じ世代の人に伝え、もっと環境問題に積極的に取り組んでもらいたい!と思うようになりました。

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子どもの権利を守るため、実際に子どもたち自身が行動を起こし、変化が起きた事例の紹介しょうかい

小学生6人が自分たちの遊び場を守るための意見書(陳情書ちんじょうしょ)を板橋区に提出

2019年、板橋区の小学生6人が、子どもの権利条約けんりじょうやくの第12条(自分に関わるすべてのことについて意見を聴きかれ、その意思を大切にされる権利があります)や、第31条(子どもには、休む権利、自由な時間を持つ権利、遊ぶ権利があり、文化的・芸術的な活動に十分に参加する権利があります)を守るためのアクションを起こしました。
その結果、遊び場の利用時間が延長えんちょうされるといった変化が起きました。
ぜひ下記の記事をお読みください。
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/life/35950/(外部サイト)

「震災しんさいの被害ひがいを受けたまちのために何かしたい!」という子どもたちの声が形になる

「石巻市いしのまきし子どもセンターらいつ」は、「震災しんさいの被害を受けたまちのために何かしたい!」という中高生が意見を出し合い、考え、2013年に設立された子どもたちや地域ちいきの人々のための居場所です。子どもの権利条約の第3条(国やおとなから、その子どもにとって最も良いことを優先ゆうせんして考えてもらう権利があります)や、第12条(自分に関わるすべてのことについて意見を聴きかれ、その意思を大切にされる権利があります)が守られた事例として、「らいつ」のウェブサイトや、活動内容をご紹介します。
https://ishinomaki-cc.jp/(外部サイト)
https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?c=30(セーブ・ザ・チルドレンブログ記事)

対話を大切にしながら校則を変える 高校生たちのとりくみ

栃木県のある高校では約90個もの校則こうそくがあり、「厳きびしすぎる」として地元でも有名でした。生徒たちは校則を変える案を職員会議で出しましたが、「全校生徒を巻き込めていないのではないか」と言われ、当初提案は認められませんでした。そこで生徒たちは、「時間がかかっても多くの人が納得なっとくできることや対話が大切」と考え、全校生徒アンケートや生徒総会での承認しょうにん、教員や保護者との話し合いなどを取り入れました。子どもの権利条約の第15条(市民として社会に参加するために、グループを作り、集まる権利けんりがあります)を形にするような取り組みです。結果はぜひ下記の記事でお読みください。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/223921(外部サイト)

「多くの人に知ってほしい!」 中学生の活動により生徒手帳に子どもの権利条約が載のる

埼玉県さいたま市の中学生3名が「条約じょうやくを自分たちの学校の生徒手帳に書いてほしい」と市の教育委員会に求めました。「自分の権利を知ること」も、子どもの権利として第42条(おとなだけでなく子どもも、「子どもの権利条約けんりじょうやく」を知る権利があります)にふくまれています。学校でも各学年にプレゼンするなどした結果、2024年からの生徒手帳に子どもの権利条約が掲載けいさいされました。3人は、「私たちの意見で社会を変えることができると強く感じた」、「子どもでもアクションを起こせると知ってほしい」と話します。
https://www.saitama-np.co.jp/articles/18953/postDetail(外部サイト)