参加する ACTION

子どもたちの参加例

2025.02.20

「あすのコンパス」の感想!関わってくれた皆さんからのメッセージ

教育

「あすのコンパス」誕生の背景

日本は1994年に、「子どもの権利条約」を国として守ることを約束(批准)しました。

しかしそこから30年あまり。日本において、「子どもの権利」を知っている人はまだ多くありません。
例えば、小学生から高校生で子どもの権利について「どんな内容かよく知っている」、「どんな内容かすこし知っている」と答えた人は、約5人に1人22.3%しかいませんでした[1]

そこで、もっと多くの子どもたちが、自分たちが持っている「子どもの権利」について知ったり、また子どもをとりまく社会状況について理解を深めたりするために、「あすのコンパス」は誕生しました。

セーブ・ザ・チルドレンは子ども向けウェブサイト「あすのコンパス」をリリース
子どもの権利を羅針盤(らしんばん)に、子どもをとりまく社会課題や解決策を考えてみよう!

「あすのコンパス」を作るにあたり、ウェブサイトの名前、デザイン、関心のある社会課題などについて、1,000人以上の子ども・ユースの皆さんに投票してもらいました。

また、対面やオンラインで、直接お話を聴かせてもらったりもしました。

ここでは、そのような道のりを経て完成した「あすのコンパス」を見て、関わってくれた皆さんから寄せられたメッセージを紹介します!

※( )内の年齢は、すべてお話を聴かせてもらった当時の年齢です。

皆さんからのメッセージ

  • 「すごく見やすいサイトになっていて驚きました。ふりがなのon/offがわかりやすいし、ニュースの項目がパッと見ただけでわかって良いと思いました。」(A.Yさん、15歳)

  • 「私は絵を描くのが好きなのですが、タイトルの「の」をコンパスにしているのがおしゃれで一目見てサイトのデザインを気に入りました。色の使い方が、淡い色とパキッとした色の使い分けられていて読みやすくなっていると感じます。普通このような人権とかNGOとかは難しいイメージがあって取っ付きにくいけれど、イラストや漫画、動画があるおかげで気軽に入り込めました。」(N.Mさん、15歳)

  • 「僕はこのサイトを初めてみたときに、まずサイトのデザインがとてもいいなと思いました。例えば、あすのコンパスというタイトルの、「の」の字がコンパスになっているところ、タイトルも好きだし、下にスクロールすると絵が変わっていくアニメーションです。特に、「子どもの権利について」のところにゲームがあり、そのゲームで遊んでみてこういう人がいるのかーと発見がありました。面白かったです。よく読んでみて、世界の貧困層や大変な状況に陥っている子どもたちのことが分かるようになっていて、すごいと感じました。」 (K.Nさん、10歳)

  • 「デザインが素敵だと思いました!「の」のコンパスが回るアニメーションがとても好きです!このサイトを通して、たくさんの人たちが、皆さんの仕事や、海外の問題や文化について学び、少しでも協力し合えるようにしたいです!自分も海外についてよく学び、将来は世界へと羽ばたいていけるようになりたいです。」(N.Tさん、13歳)

  • 「サイトのデザインがとてもよく、アクセシビリティも高いと思います。子どもの権利や今起きている社会の問題などについて、豊富な見出しと絞り込み機能によって自分の興味があることから調べていけるのがとても良いです。さらに、「ちょっと一息」の読み物、特に実際にいるセーブ・ザ・チルドレンのスタッフの漫画が、セーブ・ザ・チルドレンに入ったきっかけや仕事の内容が描かれていておもしろかったです。サイト全体を通して、訪れた子の背中を少し押してくれるようなサイトだと感じました。」(S.Nさん、15歳)

改善に関する意見

一方で、文字の量が多くまだ読みづらいといった声や、もう少し動きがあった方が良いなどの声も寄せられました。

  • 「ただ、子ども向けのサイトだから、もう少し写真や、このボタンを押すとこういうことができるなどして、文字をズラーッと並べるのではなく、もう少し大きい文字で見たいです。」( K.Nさん、10歳)

  • 「説明の文字を、もう少しだけ大きくしたり太字にしたりすると、読みやすい気がしました!」(N.Tさん、13歳)

「あすのコンパス」の活用例

さらに、保護者の方からは、次のような「あすのコンパス」の活用例について教えてもらいました。

「子どもは、「休憩する(ちょっと一息)」のところにある写真や動画で見る世界の文化の写真が良かったようです。

学校の社会の授業で「自分の気になる国を一つ選んでプレゼンする」というものがあり、すごくのめり込んで取り組んでいて、息子の友だちで勉強が普段それほど好きではない子も、この授業に関してはやる気があり、発表はずいぶん盛り上がったようです。このような世界の文化を知るのが楽しいようです。インスタを見ている気分に近いのかもしれません。」

 

「あすのコンパス」は、これからも皆さんの意見を取り入れながらより見やすく、訪問して楽しい、学びになる、社会にもっと参加したくなるような情報を発信するサイトを目指していきます。

2025年3月には、「あすのコンパス」を一緒に盛り上げてくれる子どもモニターを募集する予定です。皆さんの応募を心よりお待ちしています!

※子どもモニターについて、くわしくは3月24日以降に、「あすのコンパス」のヘッダー(ウェブサイトの上の部分)にある「お知らせ」のページを確認してください。

 

この記事を書いた人:アドボカシー部社会啓発チーム 唐語思

 


[1] こども家庭庁(令和6年)「児童の権利に関する条約の認知度等調査及び同条約の普及啓発方法の検討のための調査研究報告書」の調査結果より、小学1年生~高校3年生までで、「どんな内容かよく知っている」、「どんな内容かすこし知っている」と答えた人の平均を計算。

この記事はいかがでしたか?

一覧へ戻る