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2026.03.04

聴覚特別支援学校の高校生と学ぶ「学校保護宣言」 

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2026年2(がつ)13日に千葉県市川市にある聴覚特別支援学校にて、紛争下の教育や「学校保護宣言」について学び考える特別授業を実施しました。対象は高校3年生の皆さんです。 

世界各国で紛争が長引く中で、学校や大学への攻撃や軍事利用も多発しており、世界では2億3,400万人の子どもたちが教育を受けることができていません。こうした「教育への攻撃」から学校を守るための取り組みの一つとして、「学校保護宣言」という国際的な指針があります。現在世界123ヶ国(かこく)が賛同していますが、日本政府はいまだ支持を示していません(「学校保護宣言」についてくわしくはこちら)。

セーブ・ザ・チルドレンは、紛争下の教育の現状と「学校保護宣言」の意義を伝え、一人ひとりにできることを考えるため、さまざまな学校で特別授業を実施してきました。 
 

今回伺った聴覚特別支援学校は、耳が聞こえづらい・聞こえないといった聴覚に関する障害がある生徒たちが通う学校です。

この学校では、手話をはじめとして、スクールアプリ、チャット、UDトーク[注]など、さまざまなツールを活用しながら授業が行われています。聴覚障害に個人差があることから、一人ひとりの状況に合わせた教育が重視されており、先生と生徒のコミュニケーションがとても活発です。

また、海外の(ろう)(ろう)学校との相互訪問交流もあり、グローバル化にも対応した教育が行われています。 

 

[注]UDトークとは、音声認識の技術を活用して、リアルタイムに会話を文字起こししてくれるアプリのことです。なお、多言語翻訳機能もあり、外国人とのコミュニケーションにも活用することができます。UDはUniversal Design(ユニバーサル・デザイン)のことで、年齢、性別、文化の違い、障害の有無によらず、誰にとってもわかりやすく、使いやすい設計のことを言います。 

セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが授業内容を口頭で説明しながら、隣で先生が手話通訳を行っている様子。
セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが授業内容を口頭で説明しながら、隣で先生が手話通訳を行っている様子

特別授業では、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが口頭で授業を進行する傍ら、先生たちが手話で同時通訳を行いました。同時通訳は高い集中力が求められるため、交代しながら行います。

 

生徒の皆さんはグループワークにも真剣に取り組み、50分の授業の間にさまざまな意見や感想が出ました。 

ここではその一部を抜粋して紹介します! 

戦争が起こらないのが一番いいですが、実際には起こってしまう国がある。そういう国の教育を守るために、ルールを設けて、子どもや先生が少しでも安心できる環境が整えられたらいいなと思った。日本が同意していないのは非常に残念だと思った。この状況を改善するには、「学校保護宣言」の認知度を高める必要がある。友だちや家族と話して、一人でも多く人に知ってもらいたいと強く思った。 

よく街が攻撃されているということはニュースで見て知っていたが、その攻撃の中に学校(教育)が含まれているのは知らなかった。「学校保護宣言」という国際的なルールがあるのを初めて知り、もっと知りたいと思った。 

警報が鳴る中、地下で授業を受けている子どもたちの写真が1番印象に残った。教育は生きていくために必要なものなので、学校や大学は破壊されてはいけないと改めて思ったと同時に、学校に通えるありがたさを知った。 

紛争というものは、本当に残酷なのだと知った。学校や大学への攻撃はもちろん、紛争自体も消えた方がいいと思った。しかし、そう簡単にはいかないので、ルールをだんだん厳しくし、話し合いで解決できる世界になってほしい。 

*原文から全部または一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。 

生徒たちがグループワークを行なっている様子。手話で会話を行っている。
グループワークでは「学校や大学が攻撃された時の影響」をテーマに議論を行い、チームの代表者が皆の前で発表しました。 
セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが授業内容を口頭で説明しながら、隣で先生が手話通訳を行っている様子。ここでは「学校保護宣言」に賛同した国での前向きな変化を紹介。生徒たちの考えはスクールアプリで提出され、教室前のモニターで共有されます。
「学校保護宣言」に賛同した国での前向きな変化を紹介。生徒たちの考えはスクールアプリで提出され、教室前のモニターで共有されます。

 

この記事を読んでくれた皆さんを含め、一人でも多くの人が教育の重要性について理解し、発信していくことが大事だとセーブ・ザ・チルドレンは考えています。小さなことからでも、私たちにできることを一緒に考えていきましょう! 

 

アドボカシー部インターン

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