世界には、教育を受けられていない子どもが約2億4400万人いるとされています。特に、紛争や自然災害の影響を受けている地域では、子どもの教育は後回しにされがちです。教育は子どもが享受すべき権利であり、失われた世代を生み出さないためにも、国際社会として教育支援を続けていくことが求められています。 セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちが安心して学べる環境づくりに取り組んでいます。例えば、緊急支援として、紛争や災害に巻き込まれた地域での「教育キット」の配布や、ラーニングセンターの設立などを行っています。また、女の子や障害がある子ども、マイノリティの子どもは脆弱な立場に置かれがちです。どのような立場にある子どもでも、平等に教育を受けられるようにするためにはどうすれば良いかといった視点から考えることはとても重要です。例えば、セーブ・ザ・チルドレンでは、ジェンダーの違いに配慮した学習スペースの設計、多様な子どもたちが共に学び合うインクルーシブ教育、そして紛争下であっても教育が途絶えることのないように、子どもたちが安心・安全に学ぶための環境づくりへの支援を行なっています。また、現地のコミュニティやさまざまな支援団体とも連携しながら、教師の育成や、カリキュラムの改善にも取り組んでいます。 なお、日本でも、「子どもの権利」を子どもやユースの皆さん自身に知ってもらうために、さまざまな普及啓発活動を行っています。例えば、「RIGHTS ‐ 子どもの権利を知る特設サイト」では、子どもも大人も楽しく学べるよう、イラストや動画を交えて、やさしい表現で子どもの権利について解説しています。また、学校の授業などで活用してもらえるアクティビティ教材も紹介しています。ぜひ見てみてください!