教職員・保護者の方へ | あすのコンパス | セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

このページでは、教員・学校関係者などの教職員の皆さま、また保護者・養育者の方にお読みいただきたい情報を掲載しています。

おとなも子どもも、すべての人々の権利が尊重され、実現された社会を目指すため、セーブ・ザ・チルドレンは、子ども向けウェブサイト「あすのコンパス」をリリースしました。

子どもたちは守られる存在であると同時に、権利を行使することができる「権利の主体」です。
子どもの権利を守るためには、子どもたちに関わるおとなたちの協力や理解が欠かせません。
しかし、「子どもの権利」を知ってもらうための活動を行っていると、子どもたちからは「自分たちだけが権利について理解を深めても周囲のおとなが知らなければ守られないのではないか」という声が聴かれます。
また、おとなたちからは、「子どもに権利を教えると、子どもがわがままにならないか」と言われることがあります。
子どもたちが権利を知り、差別されないことや、命を大切にされること、意見を聴かれたり、意見を言ったりできるよう求めることは、自らの権利を守ることであり、わがままなことではありません。また、自分がこうしたい！と思うことを大切にすること、自分らしく生きていくことも、子どもの権利条約で保障されています。

一方で、実際の学校現場や家庭の中では、知識として「子どもの権利は大切だ」と理解していても、「きれいごと」だけでは、なかなかうまくいかないこともあると思います。

大切なことは、自分だけに権利があるのではなく、「すべての子ども」に権利があり、おとなたちにも権利があるということを知ることです。
もし、子どもが自分の権利が大切にされていると感じられたら、自分とは異なる人たちの権利も大切だと思えるようになるのではないでしょうか。
子どもの権利を学ぶことは、自分、そして自分以外の人たちの視点や考えを大切にすることにつながります。

「あすのコンパス」では、子どもの権利をはじめ、子どもたちを取り巻く課題やそれらに対する取り組みについて情報発信をしています。
子どもたちが自らの問題に関わる事柄を知ったり、それらに関し意義ある形で社会参画したりしていけるよう、あなたが関わっている子どもたちや周囲にいる子どもたちにこのウェブサイトのことを伝え、共に考える時間を持ってみませんか？
おとなの皆さまにもこのサイトを通じ、子どもの権利やさまざまな諸課題とそれらの取り組みについて理解を深めていただけましたら幸いです。

学校や地域のワークショップなどで活用できる副教材・教育情報

子どもの権利を知る特設サイト

セーブ・ザ・チルドレンでは、学校の授業などで子どもの権利について学ぶ・教える機会が広がるよう、本ウェブサイトにて無償で使っていただける教材（アクティビティ）や参考情報を紹介しています。
「子どもの権利を知る特設サイト」には、「子どもの権利についてCHILD RIGHTS」のコーナーからアクセスすることができます。本コーナーに掲載の他の情報とあわせ、子どもの権利について考えるための授業やワークショップにぜひご活用ください。

気候変動と経済的不平等をテーマとしたキャンペーン
Generation Hope（ジェネレーション・ホープ）

Generation Hope キャンペーンは、気候変動と不平等を終わらせるために、子どもや若者の皆さんと共にアクションを起こす取り組みです。2020年以降に生まれた子どもたちは、将来にわたっておとなよりも長い期間、そしてより深刻に環境問題の影響を受けることになるとされています。気候変動と不平等の問題に対し、メッセージやイラストなどの作品の形で自身の声や想い・考えを発信してみてください。子どもたちから集められた作品やメッセージは、セーブ・ザ・チルドレンを通して日本の政策決定者に届けられる予定です。

学校などで気候変動や環境問題に取り組んでいる場合、SDGs学習や環境学習の授業の一環として、ぜひサイトに掲載されている情報をご活用ください。

※こちらのページでキャンペーンに関するより詳しい説明などを掲載しています。ダウンロードいただけるワークシート（罫線あり・なし）などもあるため、絵やイラスト、作文、動画など、さまざまな形式で自分の考えや意見をまとめることができます。

「あすのコンパス」以外に、保護者・養育者の方に知ってほしい情報

セーブ・ザ・チルドレン　団体ウェブサイト

セーブ・ザ・チルドレンの団体ウェブサイトでは、主に18歳以上のおとなの方々を対象とした情報発信を行っています。団体への寄付に関する情報や、国内外の子どもたちを対象とした支援活動に関する情報発信を行っておりますので、「あすのコンパス」や下記の「おやこのミカタ」とあわせてぜひご覧ください。

各年度の活動報告や報告書などの出版物へのアクセスなども、ご覧いただけます。

おやこのミカタ

「おやこのミカタ」のコンセプトは、「子どもの見方（視点）に気付くこと」。

おとなが一人の人間であると同様に、子どもも一人の人間。異なる人間同士なのですから、異なる望みや願いがあります。伝えたいことが伝わらない、子どもが何を考えているかわからない、あるいは、お互いにぶつかり合ってしまうこともあるでしょう。身近な存在の子どもであれば、なおさらです。そんなとき、相手の視点を知ることによって、新しい「親子コミュニケーション」が始まるかもしれません。

「おやこのミカタ」は、より良い親子の関係のための、子どもへの「そうだったんだね」が詰まったウェブサイトです。

※子どもの発達段階シートや、イライラマネジメントのヒントなど、あなたの「味方」としても活用していただけるツールを無料でダウンロードできます。