2026.06.20 【SOGIEと子どもの権利 Vol.2】日本の現実―学校での困難と、相談できないしんどさ 子どもの保護 この記事と関連が深い子どもの権利第2条:差別されない権利第16条:プライバシーの保護 「すべての子どもは、差別されることなく、安全で尊厳が守られる環境で生きる権利がある」 これは、子どもの権利条約が定める大切な考え方です。 しかし現実には、性的指向や性自認(SOGIE:ソジー)に関連してつらい状況に置かれている子どもたちがたくさんいます。 子どもの権利条約について、くわしくはこちらSOGIEとは何かについて、くわしくはこちら LGBTQの中高生の9割が学校で困難やハラスメントを経験 認定NPO法人ReBitが2025年に公開した調査[1]によると、日本のLGBTQの中高生の約9割が、過去1年間に学校でなんらかの困難やハラスメントを経験していることがわかりました。 ※本シリーズでは、LGBTQ+の表記を基本としていますが、文献を引用する際は、原典の表記を尊重しています。 具体的には、 「生徒からLGBTQではないと決めつける言動を受けた」(63.7%) 「先生から不必要に男女で分けられた」(46.2%) 「生徒からLGBTQをネタ・笑いものにされた」(43.9%) などが上位に挙がっています。 さらに、そうした経験を持つ中高生の約95%が、担任の先生に相談できていないという結果が明らかになっています。 「相談できると思えなかった」 「勝手に他の先生や保護者に伝えられてしまうことが不安だった」 といった理由や不安が背景にあります。 また、安心して話せる人や場所がない状況が、自傷行為や自殺を考えることにもつながっているということも、調査から明らかになっています。 これらは当事者である子どもの「個人の問題」ではありません。社会に根強く残る社会規範(考え方)や偏見が生み出している、差別や不平等の問題です。 子どもは、自分の置かれた環境を自分で変えることが難しい場合が多いからこそ、周りの大人が理解を深め、安心できる環境をともにつくることがとても大切です。 考えてみよう あなた自身のことを、だれかに勝手に決めつけられたら、どんな気持ちになりますか?そのような扱いを受けた場合、どうやって自分の気持ちを相手や周りに伝えることができると思いますか?自分らしさを守るための伝え方や、分かってもらえない気持ちを考えてみよう。 【SOGIEと子どもの権利】シリーズをまとめて読む 【SOGIEと子どもの権利 Vol.1】すべての子どもが自分らしく生きるために【SOGIEと子どもの権利 Vol.2】日本の現実―学校での困難と、相談できないしんどさ(今回の記事)【SOGIEと子どもの権利 Vol.3】子どもの権利条約と、社会全体で取り組むことの大切さ【SOGIEと子どもの権利 Vol.4】私たちにできること―小さな行動が、大きな安心につながる この記事は、セーブ・ザ・チルドレン「プライド月間に考える、子どもの多様なSOGIEと権利」(2026.6.1)を参考に子ども向けに編集されています。[1] 認定NPO法人Rebit、「【LGBTQの子ども若者、約5千名の調査公開】過去1年に、中高生の9割が学校で困難やハラスメントを経験し、うち64%は教職員が要因。10代の57%が自殺念慮を経験する等、喫緊な状況が明らかに。 | 認定NPO法人 ReBitのプレスリリース」 対象:LGBTQユース(12〜34歳)、2025.6.2