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2024.12.16

【Vol.3 保健・栄養】持続可能な開発目標(SDGs)から考える健康 – 世界目標達成のために 

保健・栄養

持続可能な開発目標(SDGs)とは、貧困、不平等、教育、気候変動、環境問題、水・衛生など、私たちが直面するさまざまな課題に取り組み、より持続可能な、そして誰一人取り残されない社会をつくるための世界共通の目標です。2015年9月に国連総会で採択され、2030年までに達成することが目指されています[1]。  

SDGsには17のゴールと169のターゲットから構成されています。 

SDGsの17のゴール 
※17のアイコンの使用ガイドライン:SDG_Guidelines_AUG_2019_Final_ja.pdf

 

栄養も保健もSDGsの重要なテーマとして位置づけられており、それぞれゴール2とゴール3に含まれています。 

 

ゴール2:飢餓をゼロに

 

ゴール3:すべての人に健康と福祉を 

SDG2は、飢餓を根絶し、貧困に苦しむ人や脆弱な立場におかれたすべての人が、栄養のある食事を十分に得られるようにすること、必要な栄養サービスが行き届くようにすることを目指しています。中でも5歳未満の子どもの栄養不良をなくすことは最優先事項の一つです。最も貧しい国々では、5歳未満の子どもの約34%が栄養不良による発育阻害であるとされています。世界では、年間約500万人の子どもが、5歳の誕生日を迎える前に命を落としていますが[2]、そのうちの約半数(45%)は、低栄養によるものだとされています[3]。5歳未満の子どもの場合、栄養が不足することで感染症などの病気にかかりやすくなり、また回復が遅れるため、栄養不良を改善することは予防可能な子どもの死亡を減らすことにつながります。 

 

SDG3は、すべての人々が健康で必要な支援を受けられるよう、健康への権利[4]の実現を目指しています。さまざまな病気や健康問題の解決が必要とされていますが、5歳未満の子どもや、妊産婦の死亡を防ぐことは、緊急性の高い課題となっています。5歳未満でなくなる子どもは世界で500万人、妊娠や出産が原因でなくなる女性は世界中で28万人以上いますが[5]、多くの場合、適切な保健医療サービスを受けることができれば命を落とさずにすむのです。誰もが、いつでも、経済的負担なく、必要な時に保健医療サービスを受けることができるよう、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)[6]をいち早く達成することが、ゴール3の達成に大きく貢献します。 

 

栄養と健康は密接に関係しており、保健・栄養サービスを組み合わせて問題を解決していく必要があります。SDGs達成期限の2030年まで、わずか5年となりました。先進国も開発途上国も、すべての国がともに取り組みを加速する必要があります。 

 


[1] SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 

[2] 0831☆世界子供白書2023_JPN_ 2.pdf 

[3] Malnutrition in Children – UNICEF DATA 

[4] 【Vol.1 保健・栄養】 健康への権利とは?-すべての子どもたちの基本的人権として- | あすのコンパス | セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

[5] 0831☆世界子供白書2023_JPN_ 2.pdf 

[6] 【Vol.2 保健・栄養】すべての人に健康を-ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成のために- | あすのコンパス | セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

【こちらも一緒に読んでみよう】 

持続可能な開発目標(SDGs)|セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

SDGs_私たちが目指す世界_20230106_ol 

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