自分と社会・世界 ISSUES

  • Home
  • 自分と社会・世界
  • 【シリーズ第5回:みんなで考えよう!自然災害と防災】自然災害がおきた時の避難生活にそなえて、避難所での過ごし方やできることを考えてみよう!

2024.08.21

【シリーズ第5回:みんなで考えよう!自然災害と防災】自然災害がおきた時の避難生活にそなえて、避難所での過ごし方やできることを考えてみよう!

防災・気候変動

前回は、災害が起きた後の生活を考えた準備について紹介しました。
今回は、避難所での過ごし方や子どもができることなどについて、実際に避難所での生活を経験した子どもの声とともに、紹介していきます。

災害が起きた後の生活

《避難所ってなに?》
自然災害 が起きて、自分の住んでいる家やそのまわりが危険になった時、避難所などで過ごさなければいけないことがあります。避難所は、大きな災害が起きた時に、危険がなくなるまで一時的に過ごす場所です。学校の体育館など、それぞれの市町村があらかじめ避難所を決めているので、事前に自分の家の近くの避難所を調べておきましょう。

 

《避難所での子どもの遊び場》
避難所には、子どもが少しでも安心して過ごせるように、「キッズスペース」という子どもの遊び場をつくる努力をしてくださいと、国がそれぞれの市区町村で避難所を運営する大人に伝えています(くわしく知りたい場合は「避難所運営ガイドライン」の43ページを見てください)。しかし、残念ながら必ず避難所に子どもの遊び場がつくられるわけではありません。避難所によっては、子どもが遊んだり、勉強する場所がないこともあります。もし避難所に子どもの遊ぶ場所などがない場合は、家の人や避難所を運営している大人の人に相談することから始めてみてください。セーブ・ザ・チルドレンでも、これまで災害が起きた時には、「こどもひろば」という、避難所で子どもが遊んだり、勉強したりできる場所をつくったことがありました。
大きな災害が起こる前に、避難所に遊ぶ場所をつくることをみんなで考えることもできると思います。避難所では、さまざまな年齢の子どもが一緒に生活するかもしれません。みんなが遊ぶには、どんな遊び道具が必要で、どんな遊びがいいのか、考えてみるのもよいかもしれません。2018年の西日本豪雨の後、避難所で一時的に生活をした子どもからは「避難所にいる小さい子たちと遊んだり、ボランティアの人が仲良くしてくれたから、お手伝いをしました。遊んだ子は5 人から7 人。保育園くらいの子。同級生と遊んでたら来て一緒に遊ぼって言われたから、トランプとかしました。ほかにはブロックとか、漫画、ボールがありました。(小学6年生)」という声がありました

 

《避難所でみなさんができること》
避難所にはもちろん子どもだけでなく、大人やお年寄りなどたくさんの人と一緒に生活することになります。避難所にいるみなさんが、お互いに気持ちよく過ごすために、子どもも、大人も、お年寄りも、それぞれみんなができることをやって、協力し合ったり、声をかけあうことが大切です。
過去に避難所で生活した経験がある子どもは、次のように言っています。
「避難所っていったら、大人ばっかりがやってる感じだけど、子どもでも手伝えることがある。ボランティアの人の手伝いや、小さい子と遊ぶこと。(小学6年生)」(2018年西日本豪雨時に子どもたちが果たした役割より)
「私は学校が避難所だったんですけど、そこで掃除をしたり、あとは物資が運ばれてきたんでそれを配ったりとかですね。(中学3年生)」(2011年東日本大震災に中高生が果たした役割より)

 

《まとめ》
もし、みなさんが避難所で一時的に生活することになった場合、そのなかで不安なことや気になることがあれば、家族や周りの信頼できる大人に相談してみてください。避難所は、みんなが生活する場です。子どもも、大人も、お年寄りも、みんなで力を合わせて、少しでも安心して過ごせる避難所をつくっていくことが大切です。新型コロナウイルスの影響もあり、それぞれのまちが、もともと決めている避難所以外の場所に避難することもあるかもしれません。次回は、在宅避難や親せきの家などへ避難するケース、新型コロナウイルス感染症が流行するなかで注意したい点や備えなどをお伝えします。

《避難所の生活や過ごし方が分かるサイト》

 

※このブログは2021年8月に作成しました。
防災に関する最新の情報は内閣府のホームページをご覧ください:https://www.bousai.go.jp/

この記事はいかがでしたか?

一覧へ戻る