紛争下の教育を守ろう #この手で止める STOP THE WAR ON CHILDREN 紛争下の子どもを守ろう STOP THE WAR ON CHILDREN とは セーブザチルドレン創始者 エグランタイン・ジェブ すべての戦争は子どもに対する戦争です。1919年にセーブ・ザ・チルドレンを創設したエグランタイン・ジェブによって書かれたこの言葉は、現在の私たちに対し、行動を起こすよう呼びかけています。 今世界では、6人に1人の子どもが紛争下で暮らしています。 世界中の多くの子どもたちが、殺されたり、大けがをしたり、性的暴力の被害にあうといったひどい暴力の危険に、常にさらされています。これに加え、多くの子どもたちは、暴力から守られることなく、激しい戦闘に巻き込まれています。子どもたちは食料や傷の手当などの支援を必要としているにも関わらず、人道支援が利用できないよう妨害(ぼうがい)を受けています。学校の校舎や、そこに通う生徒たちは守られておらず、教室が爆撃のターゲットになることもあります。戦争の苦しみなど、弱い立場にある子どもたちを守るための基本的人権や国際法のルールがさまざまな地域で破られています。 子どもたちは、私たちの現在であり未来です。そして紛争により破壊された社会をたてなおすための希望です。武力紛争による恐怖や精神的苦痛にさらされる子どもが誰ひとりとしていてはなりません。すべての子どもたちには守られる権利があるのです。それは、世界で共有された考え方、つまり人権に支えられた権利です。 宣言と子どもたちの声 私たちの宣言 子どもたち一人ひとりには未来があります。戦火の中で子どもたちを守る責任は、大人の私たちにあります。子どもたちにとっては、一瞬一瞬が重要であり、どの瞬間も失われてはならないのです。皆さん、どうか子どもたちに対する戦争をやめ、紛争下の子どもたちを守ることに手を貸してください。 セーブ・ザ・チルドレンは、個人として、組織として、次にあげる10項目が達成されている世界を目指して行動することを誓います。私たちは、すべての政府、すべての武装グループが、この10の原則を受け入れ、子どもを守るよう定められている国際法や、人権規約、軍事行動基準を順守し、それを着実に実行するよう、今以上のさらなる行動を起こすことを求めます。 1.すべての子どもが、殺されたり、けがを負わされないよう守られていること。 2.学校や病院が、攻撃や軍事利用といったことから守られ平和で安全な場所になること。 3.すべての子どもが、性的暴力から守られていること。 4.軍や武装勢力に兵士や仲間として利用されている子どもが一人もいないようになること。 5.すべての子どもが、誘拐や恣意的な拘束、生活している場所からの避難を強制されないよう守られていること。 6.国内で起こる紛争でも、国際的な紛争でも、一人ひとりの子どもが必要とする人道支援を妨害されないよう保証すること。ている場所からの避難を強制されないよう守られていること。 7.紛争下の子どもたちが守られるという子どもの権利の侵害に対し、徹底的な監視と報告が行われ、違反した場合には処罰がなされること。 8.子どもに対する攻撃を行ったり、指揮したり、そして命令した者に対しては、その行為の責任を果たさせ、公正に裁かれること。 9.紛争により被害を受けたすべての子どもが、日常性を回復し生活を再建するために必要な具体的な援助や保護、さまざまな支援を受けること。 10.難民および国内避難民の人たちのような紛争により影響を受けたすべての子どもが、継続して教育を受けられること。 私たちが力を合わせれば、今の世界の状況を止めることができます。私たち一人ひとりには、その力があります。市民にも、地域のリーダーにも、軍の司令官にも、大統領や総理大臣といった国家の首脳にも。 私たちは、何があっても子どもたちを紛争に巻き込んではなりません。子どもに対する戦争は止めなくてはならないのです。 エグランタイン・ジェブは、「世界で唯一の共通言語は、子どもの泣く声です」とも述べています。今私たちは、その泣き声を耳にしています。それに応えずにいるわけにはいきません。 子どもたちの声 紛争の影響を受ける子どもたちの声やストーリーを紹介します。 サジダさん迫害と暴力から逃れるために隣国に避難したサジダさん ハーリドさん爆弾の破片で大けがをしたハーリドさん ティナさん村が戦場と化したティナさん 【資料】報告書・動画 セーブ・ザ・チルドレンでは、『子どもに対する紛争を止める』をはじめとする、各種報告書や動画を発表しています。 『子どもに対する戦争を止める』報告書 ■2021年12月発表の報告書『子どもに対する紛争を止める:兵士として利用される危機』の詳細はこちら ■『殺害と重傷:紛争下の子どもたちへの終わらない権利侵害 』を発表世界子どもの日である11月20日に最新の報告書『殺害と重傷:紛争下の子どもたちへの終わらない権利侵害(Killed and Maimed: A generation of violations against children in conflict)』を発表し、ここ10年で平均すると毎日25人の子どもたちが殺され、あるいは重傷を負ったことが明らかにされています。世界では4億2,600万人の子どもたちが紛争地に暮らしており、この人数はこれまでの記録の中で2番目に多い人数となっています。報告書の詳細はこちら ■2020年2月発表の報告書『子どもに対する戦争を止める2020:ジェンダーと紛争』の詳細はこちら■2019年発表の報告書『子どもに対する戦争を止める:21世紀の紛争下で子どもたちを守る』の詳細はこちら■2018年発表の報告書『子どもに対する戦争:武力紛争下の子どもたちへの暴力を終らせる』の詳細はこちら 冊子 現代の紛争の特徴や紛争下の子どもたちを守るために推進すべき行動について、イラストを用いてわかりやすく説明「紛争下の子どもを守るといっても、自分にできることがあるのだろうか…」。そのような想いを抱く人は多いのではないでしょうか。しかし、彼らが置かれている状況や、それに対して私たちができることを理解することは、世界の子どもたちの状況に変化を及ぼす一歩につながります。現代の紛争の特徴や紛争下の子どもたちを守るために推進すべき行動について、イラストを用いてわかりやすく説明した当冊子を活用し、ぜひ理解を深めてください。冊子は当サイトから自由にダウンロード・印刷してご使用いただけます。また製本済みの冊子の送付を希望の方は、下記より申し込みください。冊子の詳細はこちら 日本のユースと考える 紛争下の教育を守るために私たちにできること 2019年11月に発足されたセーブ・ザ・チルドレンのユースチームは、「紛争下の子どもたちや教育を守ること」をテーマに活動を行ってきました。2022年には、JNNE(教育協力NGOネットワーク)の協力の下、冊子『日本のユースと考える 紛争下の教育を守るために私たちにできること』を作成し、紛争の影響を受ける子どもたちの教育を守るため、日本にいる私たちができることを具体的に紹介。各種イベントの参加者や政策決定者である国会議員や省庁関係者に配布を行いました。下記よりぜひお読みください。冊子はこちら(PDF) 動画① 子どもに対する戦争を止めるー子ども5人に1人が紛争下で生活(2019.2.26) セーブ・ザ・チルドレンは、2019年2月15日に、報告書『子どもに対する戦争を止める:21世紀の紛争下で子どもたちを守る』を発表し、過去20年以上で最多となる、およそ5人に1人の子どもが、武力紛争下で暮らしていることを明らかにしています。また、2013年~2017年の5年間に、子どもにとって最も危険な紛争国10ヶ国において、少なくとも55万人の乳児(1歳未満)が、飢餓、生活の基盤となるインフラや病院の損壊、保健医療サービスや衛生設備へのアクセスの欠如、また、援助妨害といった、武力紛争の間接的な影響により犠牲になったとする分析結果も明らかにしています。報告書の詳細はこちら 動画② 報告書『爆傷-爆発兵器が紛争下の子どもに及ぼす影響』発表-紛争下で死傷した子どもの4人に3人は爆発性兵器が原因(2019.5.16) セーブ・ザ・チルドレンは、最新の報告書『爆傷―爆発性兵器が紛争下の子どもに及ぼす影響』を発表し、世界中で最も危険な場所-紛争下の地域では、死傷した子どもたちの72%が、自爆テロや地雷、不発弾、空爆などの爆発物が原因であることを明らかにしました。子どもたちは大人と比較して、頭部への損傷を受けやすいなどの子ども特有の形で深い傷を負ったり、爆発性兵器の影響を受けており、さらに、こうした爆発性武器の脅威に晒された子どもたちは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病と診断されたり、不安を訴えたり、広場恐怖症の症状を示しています。 動画③ Second a Day」を公開(2014.3.5) セーブ・ザ・チルドレンは、2011年3月15日のシリア紛争勃発から3年にあわせ、93秒の衝撃的なビデオ映像「Most Shocking Second a Day」を公開しました。平和な日常を送る一人の女の子の生活が、一秒ごとに悲劇に変わってしまいます。これは、映像の舞台となったイギリスや、この日本では起こり得ないことでしょうか?今シリアで起きていることがもし自分が住んでいるところで起きたとしたら?紛争が子どもに与える影響をご覧ください。 【シリア危機3年】紛争が子どもに与える影響のビデオ映像「Most Shocking Second a Day」を公開(2014.3.5)セーブ・ザ・チルドレンは、2011年3月15日のシリア紛争勃発から3年にあわせ、93秒の衝撃的なビデオ映像「Most Shocking Second a Day」を公開しました。平和な日常を送る一人の女の子の生活が、一秒ごとに悲劇に変わってしまいます。これは、映像の舞台となったイギリスや、この日本では起こり得ないことでしょうか?今シリアで起きていることがもし自分が住んでいるところで起きたとしたら?紛争が子どもに与える影響をご覧ください。 イベント・ワークショップ・ユースの活動 遠くの世界で起きている紛争について、日本に暮らす多くの人たち、特に若い世代が知り、理解を深め、自分にできることを考え、行動を起こすことは、紛争下の子どもたちを守る一歩となります。日本国内での主な活動は、2019年11月に発足したSWOCユースメンバーと共に進められています。 今後セーブ・ザ・チルドレンやユースメンバーが、開催するイベントやワークショップについては、開催日時など決まり次第、随時お知らせします。 ユースメンバー募集 今、この瞬間も、恐怖を感じながら紛争地域に暮らす世界の子どもたちに対し、できることを考え、行動を起こすため、私たちと一緒に活動しませんか。 活動に興味・関心のある方は、ぜひこちらから活動にご参加ください。 詳細はこちら 2022.04.11 【活動報告】セーブ・ザ・チルドレンのユースチームが「紛争下の教育を攻撃から守る」写真展&ワークショップを開催しましたーセーブ・ザ・チルドレン ユースチーム vol.11 2022.03.23 【活動報告】セーブ・ザ・チルドレンのユースチームが公明党・立憲民主党・自由民主党の各青年委員会・青年局議員と意見交換会を行いましたーセーブ・ザ・チルドレン ユースチーム vol.10 2021.12.09 【活動報告】SWOCユースチームが日本の大学で学ぶシリア出身留学生との意見交換会を実施しました―Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.9 2021.10.07 【活動報告】9月11日に「教育を攻撃から守るための国際デー」にあわせ、参加型オンラインイベントを開催しました 2021.08.18 【活動報告】SWOCユースチームがパレスチナ自治区の子どもたちとの意見交換会を実施しました―Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.8 2021.04.08 SWOCユースチームがオンラインワークショップ「シリア危機から10年~紛争下の子どものために日本のユースができること」を開催しました-Stop the War on Children (SWOC)ユースチームvol.7 2021.03.12【参加者募集】3月21日ユース対象オンラインワークショップ:シリア危機から10年~紛争下の子どものために日本のユースができること-Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.6 2020.12.22 【参加者募集】「Stop The War On Children(SWOC)紛争下の子どもを守ろう」キャンペーンユースチーム 2020.11.17 SWOCユースチームが公明党・自民党・立憲民主党の各青年委員会・青年局議員と意見交換会を実施しました-Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.5 2020.10.05 SWOCユース企画による紛争下の教育オンラインワークショップを開催しました-Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.4 2020.09.07 シリアの子どもたちの教育と新型コロナウイルス感染症 -Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.3 2020.09.02 【ユース対象】あなたの意見を聞かせてください!紛争下の教育と国際協力 今、私たちユースにできること-Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.2 2020.06.20 ロヒンギャ難民の子どもたちと新型コロナウイルス感染症-Stop the War on Children (SWOC)ユースチーム vol.1 2020.02.19 【SWOCユースチーム】ユースチームが主体となり、紛争下の教育について社会人と大学生がともに考えるワークショップを実施 「紛争下を生きる子どもたち」写真展を開催しませんか ひとりでも多くの皆さまに、紛争下の子どもたちのことを知っていただき、身近に感じていただくことは、いま、紛争下で生きている子どもたちを支えることにつながります。セーブ・ザ・チルドレンでは、一般の方向けのギャラリーや展示スペースをお持ちの団体・企業向けに、写真展パネルの貸出を行っています。※写真は、青梅市で開催したときの様子です ■これまでの開催に協力いただいた皆さま(開催順)六本木ヒルズ(東京都)、JR恵比寿駅(東京都)、青梅市(東京都)、河北新聞社(宮城県)、尼崎市(兵庫県)、中野区(東京都) ■参加いただいた方の声※参加者アンケートより一部抜粋・世界中から、紛争がどうしてなくならないのかと思う。(写真の)男の子を見ると孫と同じくらいの年齢なので涙が出てきます。こういうことをもっと知るべきです。・戦争や内戦がきっかけとなり、世界で貧困に苦しんでいる子がいる。その事実が多くの人々の目に入ることが行動の始まりとなると考えるので、写真展はとてもよい。・8月に第2次大戦(終戦)関連の展示は多いが、「今」を知ることで、ニュースなどを更に興味を持ってみることができました、 ■詳細はこちらから(PDF)■お問い合わせ:japan.community@savethechildren.org 一覧へ戻る